今日は日本体育協会のスポーツリーダー養成講座の11月末提出分の課題集を解きました。
頭の隅に残っていた残タスクを1つクリアです。

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問題を解くのは簡単です。おそらく資格を取るのも簡単なはずです。
けれど、このテキストを隅々まで理解するのは時間が掛かります。

『スポーツを普及させていく指導者』として、『スポーツ事業を行う経営者』として、
資格を取れば良いというスタンスを取るわけにはいかないので読み込みます。

読んでいくとどうでしょう。
課題集には問題として出てこないけれど、興味深い内容が盛りだくさんです。

なかでも共感出来たのが、最近のプロスポーツ選手は反面教師的な行動をする選手が増えてきていることです。
特に有名な選手がその様な行為や言動をすることで、メディアが大きく報じ、それを真似する若いアスリートや子供達が真似をしてしまいます。コーチや親ですら、それらの行為をすることを自然に受け入れてしまうのは怖いことです。
さらにはこれらの行動は本人達の人格にも影響を及ぼし、スポーツの空間だけにとどまらず、社会生活でも影響してしまうのです。

ただ、何があっても勝たなくてはならない、勝ちたいという気持ちはスポーツをしてきた身として理解出来ます。
テニスでも、特に競っている時に、相手の球がぎりぎりラインに触れたかどうか?という時のジャッジは悩みます。アウトとコールしたいという気持ちは出てくるもの。

テキストにも載っている事例で、FIFAW杯予選イングランド対ウェールズの試合があります。
ベッカムは前の試合で警告(イエローカード)を貰っており、さらに今日の試合中に怪我をした為、次の試合には出れないことが分かっていた状況だったので、あえて警告を貰いにいくプレーをします。
これは、警告が累積2回になると『次の試合に出れない』かつ『累積警告はリセット』になる為です。
ベッカムとしては怪我で次の試合に出れないから、累積警告をリセットする選択をしたのです。

大事なW杯予選、やりたくなる気持ちもわかりますが、警告をもらうプレーはスポーツマンシップに反するプレー、さらにベッカムの様な世界中から注目されている選手がこの様なプレーをしてしまうと、各国のジュニア大会でも同じ様なプレーが生まれてしまうかもしれません。

今はスポーツ界で多額のお金が動きます。結果一つで選手や関係者の生活が変わることもあります。
だからこそ、何をしてでも勝ちたいという気持ちが出てしまうのでしょう。
その気持ちは理解できます。おそらく選手達も私では想像のつかない究極の選択をしているのだと思います。でもそれらの行動を認めてはいけません。

指導者は少なくとも、スポーツマンシップ、フェアプレーを理解し尊重し、子供達や保護者に対して、この様なプレーはしてはいけないとしっかりと伝えていかなくてはいけないと思いました。

まだまだ勉強することは沢山ありますが、スポーツは奥が深くて本当に面白いです!