カテゴリ: スポーツ指導者

キッズテニス教室は今年の1月からスタートし、5ヶ月間が経とうとしています。
明日の取締役ミーティングに向けて、現状を整理していたので、振り返りを少し記載したいと思います。

まだまだ小規模の教室ですが、小さな会社のゼロからの教室の立ち上げとして一部分でも参考になることがあれば幸いです。


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■事前準備と集客について
スタート時の集客はチラシとFacebook広告で告知を行い、まずは体験レッスンに来て頂く準備をしました。
事前準備として
①複数のテニススクールのキッズクラスの見学や実際のコーチングを経験
②日本テニス協会主催のPlay&Stayの講習会への参加
③キッズコーディネーショントレーニングの資格取得
④日本体育協会のスポーツリーダー資格取得
⑤オリジナルのカリキュラムを作成
などを行いました。
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去年の12月に数カ所で告知を行い、全ヶ所で体験レッスンは実現しましたが、地域によって結果に大きな差が出ました。
各会場の反応と、地域の特性(子供の人口推移、保育環境、幼児教室数など)を考慮して、1エリアに絞ることにしました。
チラシ業者の方や地域の幼児教室や幼稚園、保育園の先生方のご意見はとても参考になります。


オープンの日付は決めていたので、急遽絞った地域で、複数回体験レッスンを実施し、数名のお客様にご入会のご意向を頂き、1月からのオープンが実現しました。
1人目のお客様にご入会意向を頂いた時はかつてないほどに感激したのを覚えています。

『入会者が0人だったらどうしよう、そしたらブレグランスには何も無くなってしまう。。。』という不安がかなり大きかったので、少し光が見えた瞬間でした。

今は少しずつお客様が増えてきたので、口コミなどでも体験レッスンに来て頂くことが出来ています。

■レッスンについて
キッズテニス教室は対象年齢を3歳〜7歳としており、この年齢を一緒にレッスンしています。
沢山のお客様に来て頂ければ、年齢を細かく分けてクラス分けが出来ますが、最初はそうは行きませんでした。しかし、その様な環境だからこそ出来ることもあると思い、色々試行錯誤しました。
現在の継続率は100%と、とても有難い結果となっています。

下記にレッスン内容の良かったところ、これからの課題を記載します。

<良かった点3つ>
①3歳から7歳が協力したり、競い合ったりする環境
→兄弟がいない子供にとって、この年齢差の中で一緒に何かを取り組む機会は少ないので、キッズテニス教室では、難しいことでも一緒に協力してやり遂げる経験、簡単なことでも少しのハンデをつけて本気で競い合う経験が出来る環境を意識しています。

②キッズコーディネーションとテニスレッスンのバランスとその説明
→キッズテニス教室は体を上手く使える様になる為のトレーニングを多く入れています。
特に最初はなぜそれが必要なのか、効果はどういったものかを保護者の方に説明しながら進めていきました。『この動きはラケットを振る動作に活かされます』や『実はサッカーや他のスポーツのこんな動きにも活かされるんです。』などです。
これにより、ラケットを握らない時間について保護者の方に理解して頂くことが出来ましたし、体験レッスンなどで保護者の方からのコメントで評価頂いている部分でもあります。

③子供の笑顔と保護者の方の笑顔
→キッズテニス教室では保護者の方の笑顔、少しの笑いを意識しています。
これは永遠の課題でもありますが、やっている側も見ている側も楽しんで貰えることを目指しています。
コーチがふざければ子供達もふざけて笑ってくれます。しかし、お受験などを控えている保護者の方はそんな状況を笑ってはくれません。真面目にスポーツをしている中で、いかに笑顔になって貰えるかを考えています。例えば、『子供達が頑張っている時に大きな声とリアクションで実況中継をする。』『子供を褒める時に保護者の方も巻き込む』など試行錯誤しています。。。


<課題3つ>
・レッスンプログラムの型化
→現状は当日の子供達の状況や反応を見ながら、プログラムを変更したりしていますが、半年や1年を通じての子供達のゴール設定を行い、ゴールに向けてブレの無いレッスンプログラムを考えていきます。

・エンターテイメント性の向上
→子供達のゴール設定に向けて取り組むのあたり前ですが、その中でもエンターテイメント性をさらに意識して、スポーツを楽しく、いつまでもをやりたいと思って貰える内容にしていきます。
欧米では何かの物語(スターウォーズなど)に沿った、レッスン内容も展開していたりするので、参考にしていきたいと思います。

・キッズテニス教室のコーチ採用と拡大
→同じ志、同じ価値観を共有出来る方をコーチに向かい入れ、レッスンプログラムを共有し、教室を拡大していきます。


■今後の展開
現在はキッズテニス教室に加え、キッズダンス教室、百貨店でのキッズコーディネーション教室の展開を行っているので、展開先をどんどん広げて行きたいと思います。

また、プロテニス選手に弊社を所属先として貰い、チームとして動いていますが、キッズスポーツ事業を拡大していくにあたり、子供達の憧れであったり、目指す選手を身近に感じて貰いたいと考えています。様々な種目のスポーツ選手との取り組みを考えています。
そして、選手の専門種目での強化と他分野での強化を行うことで、所属選手に長期に渡って主体的に活躍出来る環境を選手と共に作っていきます。

さらに現在あたためている企画があるので、実現出来る様に頑張ります!!
明日の取締役ミーティングで採用されると良いのですが!


長くなりましたが、ここまでお付き合い頂きました皆様有難うございます。
引き続き、皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

幼児向けのスポンジボールを使ったテニススクールの開校を進めている中で、
なぜ今、私がテニスを広げようとしているのかを書かせて頂きます。

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テニスはご存知の通り、個人スポーツです。

なぜ、私が個人スポーツであるテニスが大切だと考えるのか。

それは子供の『自立心』や『自己表現力』、『自信』をつけるのに向いているからです。
団体スポーツの経験も大切でますが、個人スポーツの経験も大切ですよ。ということです。

息子の保育園の教育方針を見たり、幼稚園の話などを聞いていると、
皆が平等、運動会でもみんな頑張ったからみんなに金メダル、発表会もみんなが主役という世界もあります。

そのような教育もありだとは思います。
確かに保護者から不満が出にくいですし。

ただ、少なくとも息子には別の環境も用意したいと思います。

勝つことの喜び、負けることの悔しさ、悔しさをバネに勝つための努力の大切さと大変さ、成長することの喜び。これを幼少期から味わって欲しいです。
そして、テニスはそれが顕著に現れます。
負けるのも、勝つのも自分の責任、試合中にコーチからのアドバイスは無く、全て自分で考えて臨機応変に戦略を変更していく。
そして、相手への敬意と勝った時に気付く周りへの感謝。
個人スポーツであるテニスも周りの人に支えられ、仲間と共に成長するのです。
自分の成長や勝利の喜びを肌で感じられる分、感謝の気持ちも強く持てます。

その過程で、『自立心』や『自己表現力』、『自信』がついてきます。

改めてですが、私が言いたいのは、『団体スポーツよりも個人スポーツが良い』というのではなく、
『個人スポーツも大切ですよ』ということです。
私も息子にテニスだけでなく、サッカーや野球も習わせたいと思っています。

幼少期に、自ら目標を立て、そこに向かっていくプロセスを経験することで、
大きな夢を持ち、それを実現する力が身についていくと信じています。

以前、ブログ(■子供の自立 〜一流スポーツ選手の小学生の卒業文集はすごい〜)でも書きましたが、
一流の選手達は小学生の時にすでにこれを身につけています。
このプロセスの経験は大切なのです。


最後に、幼少期のレッスンでは保護者の理解(子供の目標、指導方針)もとても重要です。
コーチングは、生徒とコーチの協働関係が重要です。

幼少期の子供達を対象とした指導ではご家庭での教育環境の影響も大きい為、
保護者の方とも目標を共有し、コーチと保護者が一緒に子供達をサポート出来る環境が必要なのです。

けして優秀な実績があったわけではないご両親が、ご自分のお子さんにコーチングをしているご家庭で、優秀な選手が育つことがあるのは、運動をしている瞬間だけでなく、普段の生活の中でも親子の夢に向かってお子さんをサポート出来ているからなのでしょう。

私はそういう環境を世の中に広げていきたいと思います。

今日は日本体育協会のスポーツリーダー養成講座の11月末提出分の課題集を解きました。
頭の隅に残っていた残タスクを1つクリアです。

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問題を解くのは簡単です。おそらく資格を取るのも簡単なはずです。
けれど、このテキストを隅々まで理解するのは時間が掛かります。

『スポーツを普及させていく指導者』として、『スポーツ事業を行う経営者』として、
資格を取れば良いというスタンスを取るわけにはいかないので読み込みます。

読んでいくとどうでしょう。
課題集には問題として出てこないけれど、興味深い内容が盛りだくさんです。

なかでも共感出来たのが、最近のプロスポーツ選手は反面教師的な行動をする選手が増えてきていることです。
特に有名な選手がその様な行為や言動をすることで、メディアが大きく報じ、それを真似する若いアスリートや子供達が真似をしてしまいます。コーチや親ですら、それらの行為をすることを自然に受け入れてしまうのは怖いことです。
さらにはこれらの行動は本人達の人格にも影響を及ぼし、スポーツの空間だけにとどまらず、社会生活でも影響してしまうのです。

ただ、何があっても勝たなくてはならない、勝ちたいという気持ちはスポーツをしてきた身として理解出来ます。
テニスでも、特に競っている時に、相手の球がぎりぎりラインに触れたかどうか?という時のジャッジは悩みます。アウトとコールしたいという気持ちは出てくるもの。

テキストにも載っている事例で、FIFAW杯予選イングランド対ウェールズの試合があります。
ベッカムは前の試合で警告(イエローカード)を貰っており、さらに今日の試合中に怪我をした為、次の試合には出れないことが分かっていた状況だったので、あえて警告を貰いにいくプレーをします。
これは、警告が累積2回になると『次の試合に出れない』かつ『累積警告はリセット』になる為です。
ベッカムとしては怪我で次の試合に出れないから、累積警告をリセットする選択をしたのです。

大事なW杯予選、やりたくなる気持ちもわかりますが、警告をもらうプレーはスポーツマンシップに反するプレー、さらにベッカムの様な世界中から注目されている選手がこの様なプレーをしてしまうと、各国のジュニア大会でも同じ様なプレーが生まれてしまうかもしれません。

今はスポーツ界で多額のお金が動きます。結果一つで選手や関係者の生活が変わることもあります。
だからこそ、何をしてでも勝ちたいという気持ちが出てしまうのでしょう。
その気持ちは理解できます。おそらく選手達も私では想像のつかない究極の選択をしているのだと思います。でもそれらの行動を認めてはいけません。

指導者は少なくとも、スポーツマンシップ、フェアプレーを理解し尊重し、子供達や保護者に対して、この様なプレーはしてはいけないとしっかりと伝えていかなくてはいけないと思いました。

まだまだ勉強することは沢山ありますが、スポーツは奥が深くて本当に面白いです!
























 

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